ヒッチハイク
それはお金が常に足りていない大学生に残された最後の武器……。
大学に入学して間もない頃、僕にはとにかくお金がありませんでした。
そしてどうしてもクレジットカードが作りたかった。そこには親直筆のサインがいる。しかし親は実家だ。どうしたものか。。。。。
そこで思ったのです。
『そうだ!ヒッチハイクすれば無料で実家(富山)まで帰れるじゃないか!!』
というわけで、親のサインをもらうためだけに人生初ヒッチハイクの旅に出かけることにしたのでした。(くだらない理由でごめんなさい笑)
しかし、僕に待っていたのはまさに地獄でした………。
今回はその経験を語っていこうと思います!
ドキドキしながら出発!!(東京〜山梨)
出発前に乗せてくれた人に配る用のお菓子を買っておきました。やっぱり感謝の気持ちは大切ですからね。
そうこうしているうちに時刻はすでに15時。スタート時間からしてしくじってますが気にしないでください。
歩いて入れるPA(パーキングエリア)まで来たはいいものの最初は心臓バックンバックンでした。『やっぱり帰ろうかな…何でこんなことやろうと思ったんだろ…』と思いましたが、来てしまった以上もう引き返せません。意を決してスケッチブックを掲げました。
すると何とわずか三分足らずで車が止まってくれました!正直1、2時間待ちとか覚悟していたのでかなりうれしかったです笑。
初めて乗せてくれたのはお見舞い帰りのおばさん。
親戚が病気で入院してるだとかで、その帰りだったそうです。
車の中では当たり障りのない会話をして途中のSA(サービスエリア)まで送ってくれました。
お礼の品だけ渡して次の車を探すことに。
2組目はカップル。
SAの出口あたりでスケッチブックを掲げること約10分。早くも2組目がつかまりました。
付き合いたてのカップルでしたが、3人で年齢も近いせいか会話がかなり盛り上がりました笑笑。
僕が洋楽に詳しいのでオススメの曲のなどを紹介して流したところ、かなり盛り上がりましたね。とても嬉しかったです笑。
山梨を観光するとのことでしたので、僕は甲府駅まで送ってもらいそこでお別れしました。
ここまでは全てが順調でした。
そう。
ここまでは。
ここから地獄が始まりました。
今思えば、高速道路を下りて甲府駅まで送ってもらったのが馬鹿でした。
高速道路途中のPA・SAで降ろしてもらうだろ普通。。。。
完全に詰んだ。絶望が襲いかかる。(山梨)
甲府駅で降りた僕はなぜだか分かりませんがトチ狂って約10キロ先のIC(インターチェンジ)まで歩くことにしました。着いたらそこらへんで車をつかまえればいいやと。時刻はすでに18時。
もうね、この時の自分に思いっきりにツッコんでやりたい。
『普通に考えて人が一番多い駅付近でヒッチハイクやるだろぉぉおおお!!?
なにちゃっかり10キロ歩こうとしてんのぉおお!??
ウォーキングしにきたんじゃないんだよ!!
歩いてる途中で、「ん?これおかしくね?」ってなるよね!!?
絶対なるよね!???
というか時間何時だと思ってんの???
もう夜だよ!??
歩いてる場合じゃないんだよ!!!???
速攻車つかまえなきゃいけないの!!!!
なに余裕ブッこいてんの!??』
( ;´Д`)ハァ、ハァ
すみません、つい熱くなってしまいました。
歩きくたびれた2時間
というわけで、僕は歩きました。ええ、歩きましたとも。
約10キロ。
2時間ぶっ続けで。
途中真っ暗な林の中に突っ込んでいき迷いかけましたが、まあそれはいいとして。
着いた頃には時刻は既に21時。
IC付近でヒッチハイクを始めました。
が、ここで問題が数点。
- 暗すぎてスケッチブックの文字が見えない。故にドライバーにも見えないため誰も止まってくれない。
- IC付近に車が止まれるようなスペースがどこにもない。
- 田舎なため車がほとんど来ない。というか人が全くいない。
- 歩きすぎて足が限界。これ以上歩けない。
- 携帯の充電がもうほとんどない。充電できそうな場所もない。
- 財布の中には1000円だけ。もちろん電子マネーの類はない。
- お腹も限界。
- 半袖短パンで超絶寒い。
自分の準備不足を呪いましたね。
そして極めつけはコレ。
まだ山梨。東京の横。
みなさん、思い出してください。僕の目的地はどこでしたか?
そう。
富山です。
( ´_ゝ`)ハテシネエェ………。
もうがむしゃら。ひたすらアタック作戦。
絶望にくれた僕が思いついたのはひたすらコンビニに止まってる車の運転手に声をかけていくことでした。
幸いなことに近くにはローソンがありました。
コンビニに車が止まると降りた瞬間話しかける。コンビニの中から車に戻ってくる人にも話しかける。車の中でくつろいでいる人にはなおさら話しかけまくる。
僕は必死でした。相手の都合なんか知ったこっちゃありません。
😣『すいません、今ヒッチハイクで富山目指してるんですけどこれから高速道路に向かう予定ってありますかね?もしあるのでしたらどこまででもいいので乗せてくださると嬉しいのですが…。』
😅『いやあ、ごめんねえ。そんな予定はないんだ。ヒッチハイク頑張ってね!!』
何人にもアタックしましたがみんなにこうして断られました。
『こりゃ今日は野宿して明日の朝、また人気の多いところまで歩いて仕切り直すしかないな、はは。』
そう思って、コンビニの休憩スペースで休んでいた時でした。
救世主現る!!!(山梨〜富山)
『ねえねえ君、自分はこれから高速道路に入る予定は実はないんだけど、もしよかったら途中のSA・PAまでは乗せていってあげるよ。乗ってく?』
それはさっきまで声をかけまくっていた人達のうちの一人でした。
若くて優しそうなお兄さんでした。
1時間以上声をかけ続けている自分を見ていて、いてもいられなくったそうです。
いやあ、この時は本気で心の底から感謝しましたね。希望の光が突如舞い降りてきた気がしました。誰か見てるもんなんですね。
そういうわけで、なんとか高速道路には入れました。
人の優しさをしみじみと感じつつ、その人とはそこでお別れして次の組を探すことに。
時刻はすでに22時過ぎ。
急がねば。
最後の組はオタクの二人。
さきほどのお兄さんから『富山か長野のナンバープレートを持つ車の運転手に乗せていってもらえないか聞いて見たら?』というアドバイスを頂きました。
探してみたらなんとありました!!
富山!!
ドンピシャで一台だけ!!!!
運転手は車内にはいなくて、どうやら建物内にいるらしかったので戻ってくるまで車の近くで待っていました。
待つこと10分近く…。
ようやく運転手とその友達らしき人が戻ってきました。
お願いしてみるとこころよくOK!
車に入りなんとか会話で楽しませようと試みます。
しかし、、、、、
この二人、生粋のオタクでした。しかもアニソンとか声優とかの。二人でずっとその会話をしてました。
自分もアニメとか漫画は詳しい方だと思っていたのですが、流石に入っていけませんでした……。
こうなったら仕方ないと、後部座席でずっと寝たふりをしました笑笑。
御二方、本当に申し訳ございませんでした。🙇♂️
ついに到着
そんなこんなで夜中の3時あたりには着いてました。
周りはこの通り真っ暗。
そこからマックで軽く時間を過ごし、再出発。
ようやく夜も明けてなんとか辿り着いたことを実感しました。
最後は電車を使って無事実家に到着致しました。
長かった…。(-_-)
まとめ
ということで、皆さんいかがでしたか?
まあ、いっちゃなんですが今回は全部自業自得ですね笑笑。
あまりにも準備不足でした笑。
皆さんはヒッチハイクをやる時は自分みたいにならないように気をつけましょう!!
チャオ!
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